枚岡教会創立 54周年記念 特別伝道集会    2004年7月10日(土)

 

<オープニング>

 聖歌隊讃美 「主はその群れを」(讃美歌2編56)、「主はわが祈りに」(讃美歌2編239)

<お 話>

 聖書 ヨハネによる福音書14章1〜7節

「悟りから確かな希望へ」 藤井圭子先生(日本キリスト伝道会)

 私が14才の時、近所で葬式あり、これが切っ掛け、人生のむなしさに襲われた。死ねば一切忘れ去られる。
生きるのは何のためか。死ねば全てが終わりか。何もないのか。聖なるもの、永遠なるものを求めた。

 仏教に解決を求めた。当時、私は医学生だったが、通信教育で仏教大学に入学、二足のわらじを履いた。
机上だけではわからないので、智恩院の尼僧道場に入った。ここで、粗衣粗食、誠心誠意勉学に励んだ。
宗門の正式な修行を終え、この道に励んだが、結局求めるものは仏教になかった。そこで私は尼僧を去り、
結婚して2人の子供の親になった。

 このような私が何故クリスチャンになったのか。私の家の向にキリスト教会があったが、このバイブルクラスに
入り、礼拝に行った。一年経った4月、私は足を骨折した。この事が切っ掛け、私に対する夫の思いやりなさに
つくづく失望、夫婦ではないと思った。この夫は以前結核を煩っていたが7年目に再発、肺不全症になって、
入退院を繰り返していた。夫の気持に失望した私は二人の子供をつれて実家に帰り、家族に離婚したい話をした。
みんな私の気持になり賛成してくれたので、それから悩みが始まった。私は祈った「どの道が正しいのか」と。
 しかし何も答えはなかった。それで祈ることをやめ、自分の頭で解決しようと考えたが、結局二人の子供の不憫を
考え離婚の思いを捨てた。私は神なしに解決した事に満足した。夫がまたも入院、しかし私は夫の病院に
「行きたくない」
という心がめらめらともたげた。結局、自分は一度も夫を許していない事に気づき、こんな自分が
たまらない。祈りを始めた。

 偽善の罪のどん底、隣の教会で伝道集会があった。終わりに「イエスを信じるものは手を上げよ」と言われたが
挙げられず、牧師が去られる道すがら私は手をあげた。これは私ではなく神様 聖霊様があげたのだ。

 その翌日、打って変りうれしい気持で病院を訪ねた。あれほど努力しても出来なかった事が、一夜の中に何の
修行もせず、平安が与えられた。

 神様は私をすっかりお変えになる事が出来る方、「私は真理であり、命である。私を通らなければ命にいたる
ことが出来ない」。そうです、私が求めていたのは、イエス様その人です。それから1ケ月後、洗礼を受けた。
夫が病院から外泊で帰ってきた日、イエス様に救われた事と夫への思いを話した。夫は涙を落し「圭子、すまん」。
私は「あなたのおかげで、イエス様に救われた」と言って互いに抱き合い泣いた。この時、私は思った。
この夫は私が選んだのではない、神様がそうされた。

 自分で自分を救う事が出来ない。救いは神から来る。死の淵から私を救って下さる。「私は甦りであり命である。
私を信じるものは死んでも生きる。」死はもはや最後的なものではない。一時的なもの、最後まであるのは、
命である。

 イエス様を信じ、イエス様と共に歩む幸いな人生を歩んで下さいますよう心から祈ります。                                                     (文責 木原和彦)

 藤井圭子先生(日本キリスト伝道会エバンジェリスト) 
略 歴: 1936年 広島県呉市に生まれる。
     1961年 広島大学医学部卒業。小児科医となる。
     1963年 出家得度し、尼僧校および仏教大学専攻科で勉修行。
         後に尼僧校舎監となるが、やがて還俗。小児科医に戻り、結婚。
     1982年 アライアンス教団 呉教会にて受洗。
     1985年 日本キリスト伝道会エバンジェリストに任命され、以来、日本国内、

         台湾、アメリカなどの諸教会で奉仕。
     現在  日本キリスト伝道会エバンジェリスト。日本基督教団呉平安教会。
著 書:『輝く日を仰ぐとき』、『悟りと救い』等(いずれも一粒社)
ビデオ:『ただ恵みにより−尼僧からクリスチャンへ』


  創立記念 伝道礼拝         2004年7月11日(日)

説教「主は生きておられる」藤井圭子先生 聖書 使徒言行録16:25〜34

 礼拝後に藤井先生を囲んで愛餐会を持ちました。

 忙しくなる前の朝の時間に御言葉に聞き祈る時をぜひ持つべきこと、神様のなさることは人の思いに
はるかに優っていることへの信頼を深めること、教団の教会は救いの喜びをもっと表現すべき、などと
言った勧めがありました。

 また、仏教に関すること、お友達の尼僧からうらやましがられること等も、話してくださいました