「主イエスはもてなしてくださる」 09.04.19
ヨハネ21:1〜14
 
私たちは、主イエスのことを、私のことを決して放っておかれはしない方
であると信じています。そのような主イエスが、いつも共にいてくださることを
信じている信仰は、私たちが生きていく上の大きな力です。

 一晩中漁をしたのに、何も獲れなかったペトロたちに、復活された主イエスが
語りかけました。「子たちよ、何か食べ物はあるか。魚は獲れているか。」更に
「船の右側に網を打ちなさい。」彼らは、それが主イエスとは気付きませんでしたが、
そのようにすると、大漁となりました。ペトロは、主から「私に従ってきなさい」と
招かれて、弟子となった時(ルカ5章)のことを思い出したでしょう。その時も、
大漁を経験しました。ペトロは、あの時自分を弟子としてくださった主イエスが、
今も一緒にいてくださることに気づきました。
何も獲れないまま朝を迎え、力を
落としていたペトロが力を取り戻し、元気になったのは、大漁だったからではありません。
主イエスが共にいてくださることを知ったからです。ですから、彼は獲れた魚を置いて、
湖に飛び込み、主イエスの所に急ぎました。
 主イエスは、日常生活をしている私たちに向いて立っておられる方です。
「仕事はどうですか」「家族はどうですか」と呼びかけながら、私たちの日常生活に
伴ってくださるお方です。そして導きを与えてくださる方です。そのような主イエスを
信じることで、生きる勇気と力も与えられます。

 主イエスは、ペトロが主に気付く前から語りかけ、導いておられました。私たちも、
主イエスに導かれ、守られていたことに、後になってから気づくことがあります。
一人で苦労していたと思っていたけど、本当は主イエスに支えられ、担われていたことに
後から気づくのです。けれども主イエスは、そんな鈍感さや愚かさを無視するようにして、
気付いていない私たちに伴い、導き、支えてくださる方です。そのような主イエスを知り、
信じて生きられる信仰を与えられている私たちは、本当に幸いです。