「花を見なさい」10.06.13
 マタイ 6:25〜34
 
主イエスは、私たちが生活を進めていく上で、さまざまな困難に出合い、不安になることをご存知でいてくださいます。
しかし、悩みすぎて暗い顔をして生きていくのでなく、喜んで生きていけるように、「思い悩むな」、「野原に咲いている
花を見なさい」とおっしゃってくださいました。
 聖書の時代の野原にも綺麗な花が咲いていました。花は、自分でがんばって綺麗な花になったのではありません。
必要なものをすべて神からいただいて、綺麗な花とされて咲いているのです。じっとしているだけの花に、すべての
必要を与え、ちゃんと育て、綺麗な花にしていかれる神さまと、その神さまのお力を思い起こすように、主イエスは
おっしゃいます。その神さまは、野原の花だけでなく、あなたにも必要を与えてくださる神です。主イエスは、
心配しすぎるのを止めて、神さまのお力を信じて、も安心してすごして欲しいと願っておられます。
 神さまのお力は、神さまのお力を信じる人の所でこそ発揮され、そこに喜びを生み出します。ある時5千人以上の
群集が主イエスの所に集っていました。食事の時間が近付いてので、弟子たちは食事の心配をし始めました。
一人の少年が、五つのパンと二匹の魚を差し出しましたが、弟子は「何の役にも立たないでしょう」と思いました。
けれども少年は、「無理です」ではなく、「信じて」それを差し出したのです。そこで神さまのお力が、発揮されていきました。
 神さまは、大切な独り子イエス・キリストを十字架にかけてでも私たちを救いたいと願ってくださった方です。その方が、
必要なものを与えてくださらないはずがないのです(ローマ8:32)。花を見、十字架を見る時に、思い悩むのでなく、
信頼して歩んで良い事を知ります。主イエスは、私たちが疑いながら生きていくのではなく、信じながら生きていく人
であって欲しいと願っておられます。喜びの生活は、信じて生きるところに生まれるからです。